中央大学の硬式テニス部が撮影した「テニスボールを並んだ人にぶつける」SNS動画が、いじめや暴行ではないかと物議を呼び、動画を撮影した部が21日、公式ページで謝罪した。
10人近い部員がお尻を突き出すように立ち…
SNSで拡散されている動画に映されていたのは、ネットの反対側に一列に並んでいる10人近い部員。
この記事の画像(17枚)部員はお尻を突き出すように立ち、テニスボールが次々と打ち込まれている。
動画からは、「ドンドン行くから!」「ガンバレ!」という音声が聞こえる。
SNSに投稿された動画内には、「痛みに耐えてメンタルを強化する新メニューです!」という文字がみられる。
途中、部員の一人に勢いよくボールが直撃し、ぶつかった部員は、背をのけぞり痛がる様子を見せる。それを見て、サーブを打っていた人物たちは、大きな声を上げて喜んでいた。
その後も動画では、複数回にわたりボールが打ち込まれ続け、マネージャーとみられる複数の女性も映されていた。
中央大学の硬式テニス部が「お詫びとご報告」
この動画がSNS上で拡散して、「いじめや暴行」ではないかと物議を呼んだ。
この事態を受け、中央大学の硬式テニス部の公式ページには、21日、部員のSNS投稿に関して、「お詫びとご報告」と題する文章が載せられた。
「ご不快の念またご心配をおかけしておりますことを、深くお詫び申し上げます。」
部員へ事実確認を行ったところ、部員たちが当時行っていたのは、9対9に分かれた遊びのゲームで、その勝負に負けたチームが一列に並ばされ、ボールを受けていたという。
部によると、今回の件でけが人はいないということだが、アスリートとして極めて不適切なものと謝罪している。
部活の指導体制に詳しい兵庫教育大大学院の森田啓之教授は、「こういう行為がエスカレートして、(中略)暴力的な行為につながる可能性も心配する方もたくさんいると思います。自分たち自身が大好きなスポーツを貶めるようなことになりかねない活動になってしまっていることが非常に残念でならない」と指摘した。※画像はSNSで拡散されている動画から
(「イット!」 5月22日放送より)
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