東京都は5月22日から新たな通勤手段として、中央区晴海と港区日の出を結ぶ定期便の運航を始めた。渋滞のない海の上をスムーズに進む船による通勤だけでなく、災害時の移動や物資の運搬手段としても期待が広がる。
晴海~日の出航路 所要時間は約5分
5月22日に始まった晴海~日の出を結ぶ定期便の運航。初日は運賃が無料ということもあって、多くの人が利用した。
利用者からは、「普段は(晴海から)バスに乗ってぐるっと迂回して浜松町の方に行くんですけど、船だと最短距離で一直線なのですごく便利」といった声が聞かれた。
この記事の画像(8枚)晴海は東京オリンピック・パラリンピックの選手村があった場所で、再開発により多くの人が住む街に生まれ変わりつつある。しかし、バスはあるものの地下鉄などの駅は遠く都心へのアクセスが課題となっている。
例えば、晴海からJR浜松町駅まで行こうとすると30分以上はかかるが、船を使うとわずか約5分で日の出まで行くことができる。そこから浜松町駅までの所用時間は、番組スタッフが歩いて調べてみたところ13分だった。
通勤利用に課題も
ただ、通勤に利用するには課題もある。
その1つが、1回500円(大人)という料金だ。利用者からは「高い。BRT(バス)の方が安い」といった声もあがる。また、運航は火曜日、水曜日、木曜日の週3日のみで、人手不足のため月曜日と金曜日は運航しない。
都では、2023年10月から豊洲と日本橋の航路も開設していて、災害時の移動や物資の運搬手段としても有効だとしている。
(「イット!」5月22日放送より)
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