ケープペンギンとふれあう利用者=白浜町中の特別養護老人ホーム百々千園で、大澤孝二撮影

 和歌山県白浜町中の特別養護老人ホーム「百々千(ももち)園」で23日、同町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で飼育する犬やペンギンなどが訪問する「ふれあい宅配便」があり、施設を利用するお年寄りが動物と交流した。新型コロナウイルス禍で途絶えていたが、約5年ぶりに再開した。

 犬やヤギ、ケープペンギン、モルモットの計4種の動物が施設を訪れると、利用者ら約50人が拍手で迎えた。動物を抱きかかえるなどした利用者は「おとなしくてかわいいね」と声を掛け、感動して泣き出す人もいた。水谷美代子さん(93)は「動物とふれあうのは初めてで最高にうれしい」と喜んでいた。

 百々千園の広畑尚志(たかし)園長は「日々の生活は単調になりがち。動物たちのぬくもりに触れ、利用者の笑顔が見られてありがたい。今後も継続してほしい」と話した。【大澤孝二】

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