5月1日に「ふくい甘えび」の漁が解禁され、坂井市三国町の三国港では連日、続々と水揚げされています。26日には、甘エビの“詰め放題”や“食べ比べ”ができるイベントも予定されています。
 
福井県は甘エビの漁獲量全国4位を誇っていて、中でも三国港は県内トップの約7割を占めています。甘えび漁は9月から6月まで行っていますが、産卵や脱皮を終えて大ぶりになる5月以降は特に美味しい時期で、県は3年前からこの時期に獲れたものを「ふくい甘えび」としてブランド化しています。
 
「ふくい甘えび」と名乗るにはいくつか条件があります。
▼サイズ:福井県の甘エビは「子持ち・大・中・小・小々」と大きさにより5段階に分けて出荷されますが「ふくい甘えび」は上から3番目までの「子持ち・大・中」に限られる。
▼鮮度:水揚げから競りにかけられるまで24時間以内のものに限られる。
▼時期:甘エビの旬は5月~1月ですが、7月8月は遠洋漁業、11月以降はカニ漁に注力するので、状態が良く「ふくい甘えび」として出荷できるのは5月6月と9月10月のわずか4カ月に限られる。
   
24日夕方も、船上で箱に詰められた「ふくい甘えび」が続々と港に運ばれてきました。甘エビは海の底に網を下ろして引っ張る「底曳網漁」で漁獲されます。身がつぶれないように4時間ほどかけてゆっくり網を引くため、きれいな姿のまま獲ることができるということです。
  
競り落とされた「ふくい甘えび」は県内外の小売店や飲食店、旅館などに卸されます。中には、25日に金沢発の「かがやき」始発で首都圏に運ばれるものもあり、「ふくい甘えび」が、新鮮なうちに首都圏に届けらます。
 
また、三国港市場では、県内外にこの「ふくい甘えび」をアピールしようと、26日「春のふくい甘えび祭」と題し、甘エビを存分に味わえるイベントを行います。目玉は「甘エビ詰め放題」で、参加費500円を払うと、90秒間でカップに甘エビを好きなだけ詰められるイベントとなっています。詰め放題は午前8時から先着200人で、7時半から整理券が配布されます。
 
このほか、食堂では甘エビ汁や、甘エビとガザエビの食べ比べも楽しむことができるということです。

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