東北芸術工科大学では、自動車販売会社と連携し、「車離れの若者にどうすれば車を買ってもらえるのか」など、学生が具体的な「課題解決力」を身につけるための特別講義が行われている。

東北芸術工科大学で行われているのは、トヨタカローラ山形と連携した「課題解決型講義」と呼ばれるもの。
どのような商品を開発するか・顧客を増やすにはどうすればよいかなど、企業が抱える課題をグループで検討し、具体的な「答え」を出す力を身につける講義だ。
講義は週1回、計15週にわたって行われる予定。

6回目の24日の講義では、トヨタカローラ山形が力を入れる温室効果ガスの排出を抑える取り組みが紹介された。
近年、車を買う人が減少傾向で、年齢層も高齢化しているとして、若者の車の購買意欲を高めるためのポスターやSNSの企画を考える課題が出された。
今後、5週にわたってグループで意見を出し合い、具体的な解決策を提示する。

(美術科)
「興味がわく課題の提示があり、すごくやる気になった。若い方に来てもらうためのSNSの運用を普段の授業であまりやる機会がないと思っていたので、こういった授業で自分も関わり、グループでできることがすごく楽しみ」

(美術科)
「トヨタカローラ山形がどんな形でSDGsに貢献しているのかを知らなかったので、“知らないことがいっぱいあった”ということに改めて気付いた」

(歴史遺産学科)
「考古学を学んでいる。考古学といっても、現代の技術や環境に配慮した取り組みをしなければならないという課題があるので、今回の話もそこにつながってくると思う」

今後、グループごとにプレゼンテーションを行い、優秀なポスターはトヨタカローラ山形に張り出されるという。

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