福岡県大牟田市の指定文化財・三井港倶楽部で新たに、食事をしながらプロジェクションマッピングを楽しめる演出が始まった。プロジェクションマッピングというと屋外の建物を想像するが、こちらは光と食のコラボだ。
伝統のフレンチを最新技術で演出
福岡県大牟田市の指定文化財、三井港倶楽部は1908年(明治41)に造られた100年以上の歴史を持つ迎賓館だ。
この記事の画像(9枚)施設を譲り受けた三井松島ホールディングスでは、2018年に施設をリニューアルし、料理の鉄人・坂井宏行シェフを料理顧問に迎え、フレンチレストラン、結婚式場として生まれ変わった。
今回、その料理に、さらに光のアートを融合させたプロジェクションマッピングの演出が完成し、報道公開された。
港倶楽部オペレーションズ・湯浅徹社長:
もともと、フランス料理とフランスの伝統文化のワインを二本柱としてやってきたんですが、新たに映像を駆使した最新のプロジェクションマッピングを取り込めないかなっていうことで(スタッフから)発案がありまして、それを形にしたということです
妖精「ミーケ」が歴史紹介や料理に活躍
今回のプロジェックションマッピングでは、三井港倶楽部でひっそりと暮らす妖精「ミーケ」が活躍する。
まずは、お客さんが入場する前から、ウエルカム演出として上映されているのが、三池炭鉱などかつての大牟田を表現するスタンバイ映像だ。
そして客が席に着いたら、次は三井港倶楽部の開館から115年の歴史が紹介される。今回のプロジェクションマッピングの目玉は、360度の映像に加え、テーブルでの演出だ。
「ミーケクッキング」では、プロジェクションマッピングでミーケが出てきて、料理を作ってくる様子が映し出され、料理を完成させると、なんと本物の料理が登場。プロジェクションマッピングと実物をリンクさせた演出だ。
港倶楽部オペレーションズ・湯浅徹社長:
実際に映像で料理を作る過程と、実際その料理が出てくる。非日常的な空間なんですが、実際、それを目の前にしていただいて、実際食べられるっていうのは、非常にお客さん的には楽しんでいただけるのかなと思っています
そして、デザートが運ばれる前のクライマックス演出が「ミーケバンド」。壁とテーブルの両方を生かし、いたるところでバンド隊となったミーケがオリジナルソングを演奏する。
レトロな食の美術館と現代アートの融合
港倶楽部オペレーションズ・湯浅徹社長:(ミーケが)妖精ということで。実際、我々も、映像を目の当たりにして、非常に親しみやすいキャラクターですので、ともに新たな歴史をつくっていければ非常にうれしいなと思ってます
このプロジェクションマッピング演出のフレンチの提供は5月18日から始まっていて、ディナーは1人1万8150円から。
レトロな食の美術館と現代アートとの融合、新たな食事体験が始まっている。
(テレビ熊本)
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