公明党の北側一雄副代表は27日、憲法改正を推進する団体主催の会合に出席し、6月の今国会会期内に憲法改正条文の要綱案を衆院憲法審査会に提出し、議論する段階に来ているとの認識を示した。衆院憲法審では自民が緊急事態時の国会議員の任期延長を巡り、要綱案の提示を主張しており、公明側も改憲へ前進を求めた形だ。

北側氏は「憲法審ではいつでも改正条項案を作れる状況になっている」と説明。「この国会で改正に向けて議論のステージを上げていけるように頑張っていきたい」とも述べた。

岸田文雄首相もビデオメッセージを寄せ「憲法改正は先送りできない重要な課題だ」と訴えた。自民や日本維新の会、国民民主の各党の議員も出席し、早期の改憲実現を求める決議を採択した。

同団体の名誉顧問を務める自民の麻生太郎副総裁はビデオメッセージで緊急事態条項創設について「日本にとって喫緊の課題」と強調。国民民主党の玉木雄一郎代表は「責任ある憲法改正を行うのが国会議員としての務めだ」と語った。〔共同〕

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