防衛省は28日、北朝鮮による27日夜の弾道ミサイル技術を用いた発射について、打ち上げを急いだため技術的に足りない点があり失敗したとの認識を示した。自民党の国防部会と安全保障調査会の合同会議で説明した。

会議後、黄川田仁志国防部会長が記者団の質問に答えた。全国瞬時警報システム(Jアラート)についても適切に発出・解除したと報告した。政府は発射直後にJアラートを発令し、沖縄県に避難を呼びかけた。およそ15分後に解除した。

木原稔防衛相は28日の記者会見で「衛星打ち上げを試み、失敗したと認識している」との見解を示した。情報の分析と評価を続け、沖縄県に展開している地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)などの警戒態勢を維持する。

上川陽子外相も28日の記者会見で、北朝鮮による発射への対応として「日米、日韓、日米韓で緊密に連携していく」と言明した。

衛星は発射数分後に黄海上空で消失した。北朝鮮の朝鮮中央通信は28日未明、軍事偵察衛星を打ち上げ、1段階飛行中に空中爆発したと報じた。新しく開発したエンジンに事故の原因があると明らかにした。

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