二本松藩が藩士への戒めとした「戒石銘碑」の教えにならってほしい――。自民党派閥の裏金事件で政治不信が高まるなか、福島県の二本松商工会議所会頭らが15日、首相官邸を訪れ、岸田文雄首相に拓本を贈呈した。首相は執務室に飾り、「しっかりと襟を正して、原点に返って仕事をすることを戒めとする」と語ったという。
戒石銘碑には16文字の漢字が刻まれ、「お前の俸給は、民があぶらして働いたたまものより得ているのである。お前は民に感謝し、いたわらねばならない。この気持ちを忘れて弱い民たちを虐げたりすると、きっと天罰があろうぞ」と解釈されている。
拓本と文言が彫られた石盤を持参した商工会議所の菅野京一会頭は首相と面会後、「もう一度原点に返って頂きたい」と話した。拓本は、今後与野党の全国会議員に贈る予定だという。(南有紀)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。