札幌市などの職員らに威圧的な言動をした自民党の長谷川岳参院議員(北海道選挙区)は29日、自身が務める参院の「地方創生及びデジタル社会の形成等に関する特別委員会」委員長の辞表を参院自民に提出し、受理された。長谷川氏は委員会後、記者団に「委員会運営に影響を与えており、法案審議に支障をきたすことがあってはならないと考え、決断した」と語った。

 長谷川氏をめぐっては、「僕はぶち切れるよ」「狂っとるよ」といった札幌市職員に対する発言に加えて、北海道職員59人中15人が「威圧的な言動」を受けたと回答した道の調査結果が明らかになっている。立憲民主党の斎藤嘉隆参院国会対策委員長は、自民党の石井準一参院国対委員長に対し、「どこかでけじめをつけたほうがいい」と辞職を求めていた。

 石井氏はこの日、国会内で斎藤氏と会談し、長谷川氏の辞表を受理したことを伝えた。6月23日の会期末が迫っていることを念頭に、審議への影響を考慮したとみられる。(鈴木春香)

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