韓国の申源シク国防相（右から２人目）と会談する木原防衛相（左）＝１日、シンガポール（共同）
【シンガポール共同】木原稔防衛相は１日、訪問先のシンガポールで韓国の申源シク国防相と会談した。申氏は会談後、２０１８年の韓国海軍艦による海上自衛隊機への火器管制レーダー照射問題の再発防止策で、日本側と合意したと記者団に明らかにした。会談では、地域の安全保障環境が悪化する中、照射問題で停滞した自衛隊と韓国軍の交流の本格的な再開についても話し合ったもようだ。 日韓防衛相会談は昨年６月以来で、その後それぞれ就任した木原、申両氏の個別会談は初めて。北朝鮮による核・ミサイルの脅威に対応するため、日米韓３カ国の安保協力を巡っても意見を交わしたとみられる。 木原氏は会談冒頭「日米韓のみならず、日韓２国間でも防衛協力を進めていくことが重要だ」と強調。申氏は「未来志向的な安保協力について、率直に議論できることを期待する」と応じた。 レーダー照射問題は１８年１２月に日本海で発生。日本側が危険な行為だとして抗議したのに対し、韓国側は照射自体を否定。事実認定を巡って平行線をたどってきた。
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