小池百合子氏(左)と蓮舫氏=ともに4日
◆都民ファ、施策に「敬意を表する」
子育て支援、女性活躍、シニア施策、デジタル化…。2番目に登壇した都民ファの村松一希議員は「2期8年の総仕上げとなる定例会」と切り出して施策を列挙した。その上で「知事のリーダーシップに敬意を表する」と党特別顧問の小池知事を持ち上げた。 蓮舫氏を念頭に「現実的な提案もなく、批判に終始する方に都政のかじ取りを任せることは到底できない」と主張し「質問じゃないだろ」などとやじを浴びる場面もあった。◆自民も「ともに取り組んできた」
小池知事との連携を模索する自民の発地(ほっち)易隆議員は都市強靱化(きょうじんか)などの取り組みを評価。「数多くの政策の種まきに、ともに取り組んできた」と二人三脚ぶりをさりげなくアピール。高校授業料の実質無償化など子育て、教育支援施策を提案してきた公明の伊藤興一議員も「行政の壁を突破してきた小池知事のリーダーシップによる取り組みを高く評価する」と述べた。◆共産「都民に冷たく、行き詰まり」
東京都議会の議事堂
小池知事は「164の政策とその目標のうち、約140で実績を伸ばしている」「都議会と知恵を出し合い、世界一の都市を築き上げる思いで都政運営に集中している」などと答弁。この日も出馬を表明しなかった。 対照的に共産の米倉春奈議員は、神宮外苑再開発を巡り「都市計画公園を削り、風致地区の高さ制限を緩和するなど都市計画をゆがめた」と都を批判。「知事選の大きな争点。あくまで進めるつもりか」と小池知事をただした。生活困窮者や障害者への支援も不足していると主張し「都民に冷たく、行き詰まりは明らか。都政から退くべきだ」とも訴えた。◆学歴、外苑問題…これまで通りの受け答え
立民の山口拓議員は、小池知事の元側近が知事のカイロ大卒の学歴に疑義を呈したことを取り上げ「このような疑惑がくすぶるのは、知事自身が完全に払拭する最も有効な手だてを取らないからだ」などと迫った。8年前の小池知事就任時の公約「7つのゼロ」についても「介護離職ゼロ、残業ゼロといった公約に対して熱意が全く感じられない」と批判した。 小池知事は「東京の未来を切り開く政策を練り上げ、いかに実行に移すか。これこそが都政のかじ取りを担う者の使命」などと反論。学歴については「大学当局の意思に基づいて公表された」とかわした。外苑問題には自ら答えず、谷崎馨一技監が「都市計画や事業認可について、法令に基づき適切に対応している」とし、これまで通りの受け答えに終始した。 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。