岸田文雄首相は13〜15日にイタリアで開く主要7カ国首脳会議(G7サミット)にあわせて、ウクライナのゼレンスキー大統領と首脳会談する調整に入った。ロシアによる侵略の長期化を踏まえ、ウクライナの復興支援や経済協力を盛り込んだ文書を交わす見通しだ。
首相とゼレンスキー氏の対面での会談は2023年5月以来、およそ1年ぶりとなる。日本とウクライナの関係を強固にしていく方針を確認する。
2国間の協力文書は23年7月に公表したG7の共同宣言に基づく。ウクライナの安全を長期的に保障するため、軍事・経済面などで各国が支援策を決めると明記していた。日本は防衛協力に限度があるため経済分野を中心にとりまとめを急ぐ。
英国やフランスなどもウクライナと2国間で文書を取り交わしている。
上川陽子外相は7日の記者会見で「厳しい状況にあるウクライナを支えていくことを大きな方針として掲げている。速やかな交渉妥結へ取り組みたい」と話した。安保分野での協力は憲法や法律にしたがった内容になると説明した。日本は米欧のようにウクライナに殺傷性が高い武器を提供することはできない。
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