女性職員らへのセクハラ問題で前町長が辞職したことに伴う岐阜県池田町長選の投開票が9日にあり、無所属新顔の生命保険会社員、竹中誉氏(53)が初当選を決めた。

 竹中氏は選挙事務所前で支持者らに「責任の重さにしびれている。信頼を得られるよう邁進(まいしん)する」と話した。

 この町長選は、町幹部を経て町長を6期目の途中まで20年超にわたって務めた前町長のセクハラ問題が発端で行われた。今年4月、町が設置した第三者委員会がセクハラを認定し「辞職相当」の意見を出したことを受け、前町長が辞職。今回の町長選では、町政への信頼回復なども問われていた。

 竹中氏は、前町長のハラスメント問題について「町政を停滞させた問題。今後、町から起こらないように、新たな制度をつくらないといけないと思う」と述べ、ハラスメント防止条例をつくる考えを示した。

 町選挙管理委員会によると、当日有権者数は1万8515人。投票率は51.89%(前回は58・29%)だった。

 町長選には竹中氏のほか、元岐阜県課長の柳生一成氏(68)と、元兵庫県議の小西彦治氏(52)の無所属新顔の2氏も立候補していた。(木村俊介)

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