東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)を巡り、自民党東京都連は10日、都連大会に代わる総務会を党本部で開き、現在2期目の小池百合子知事が出馬を表明した場合、支援する方針を決めた。小池知事は出馬の意向を固めているが、これまで正式に態度表明をしていない。自民の支援方針について同日午後、「しっかり受け止めていきたい」などと述べた。

総務会後に取材に応じる萩生田氏=自民党本部で

 総務会後に記者団の取材に応じた萩生田光一都連会長は「4年間の小池都政と、われわれ自民党との歩みを確認した」と説明。具体的な支援の方法については「知事サイドの考えもあると思うので、今後、都連執行部に一任していただくという方向で了解をいただいた」と述べた。  総務会では、萩生田氏を含む都連執行部の続投も正式に決定した。自民党の裏金事件で、萩生田氏は政治資金収支報告書への不記載計2728万円が判明し、1年間の党役職停止処分を受けた。ただ都連会長職は対象に含まれないとされ、都連は5月に萩生田氏らの再任方針を決めていた。  萩生田氏は、都内の地方選挙で自民系候補の敗北が続いたことと、自身の続投との関連について報道陣に問われ「地域事情や背景はさまざまで一概には言えないが、影響がないとは言えないと思う。そういう責任も感じながら先頭で頑張るつもりだ」と述べた。

◆小池知事「しっかり受け止める」

 小池知事は同日昼、都庁で報道陣に対し「各所からさまざまなエールも送っていただいている。しっかり受け止めていきたい」と淡々と語った。自身の出馬については「議会の方も進んでいるので、公務にしっかりと取り組みたい」と、従来と同じ答えに終始した。  都知事選には、立憲民主党の蓮舫参院議員、田母神俊雄・元航空幕僚長、広島県安芸高田市の石丸伸二元市長ら30人以上が立候補の意向を表明している。 

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