国民民主党の玉木雄一郎代表は11日の記者会見で、東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)に小池百合子都知事が3選を目指して立候補した場合に自民党都連が支援する方針を確認していることについて、「あまり抱きつかれても、小池さんも困るんじゃないですかね。抱きつかれなくても十分、一人で歩けるんじゃないですか」と指摘した。

記者会見する玉木雄一郎代表(国民民主党の公式動画チャンネルより)

◆「自民の応援、プラスに働くかは疑問」

玉木氏は自民党の「政治とカネ」の問題に触れ、「自民党に対する逆風が非常に強いことは事実だと思いますので、応援することが果たしてプラスに働くかどうかについては大きな疑問ですね」とも語った。 党としての都知事選の対応については「まだ正式に(小池氏の)表明がなされていないので、今日の時点ではコメントをさし控えたい」としつつ、「都政なので国政とはいったん切り離して、小池知事がやってこられた実績やこれからのビジョンを堂々と語れば都民に届くのではないか」と述べた。 裏金事件などによる党勢低迷で独自候補を立てられない自民党は、小池氏に便乗することで「不戦敗」を回避したい考えだが、小池氏側には表立って自民の支援を受けることに慎重な意見もある。

共産党が作成・配布した蓮舫氏のビラを手に、「立憲共産党だ」と批判する榛葉賀津也幹事長(国民民主党の公式動画チャンネルより)

◆榛葉賀津也幹事長は「蓮舫氏とはご一緒できない」

2020年の前回都知事選で国民民主は、立憲民主や共産などが擁立した元日弁連会長の宇都宮健児氏を支援せず、自主投票としている。 今回の都知事選には、同じ旧民主党出身の蓮舫参院議員(立憲民主党)が無所属での立候補を表明している。だが、国民民主の榛葉賀津也(しんば・かづや)幹事長は7日の記者会見で、共産党の支援を受ける蓮舫氏を「立憲共産党」と批判。「ご一緒できないね。悪いけど」と一蹴している。 都知事選には、蓮舫氏や田母神俊雄・元航空幕僚長、広島県安芸高田市の石丸伸二前市長ら40人以上が立候補を表明している。小池知事は、都議会定例会最終日となる12日の本会議で3選出馬を表明するとみられる。 

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