東京都知事選の告示まで1週間あまりとなった12日、小池百合子知事が都議会で3選を目指して出馬することを表明した。勝負服のカラーとされる「緑色」ではなく、この日は「青色」のスーツ姿。都議会閉会後に、小池氏は都議会で記者団の取材に応じ、進めると掲げた「東京大改革3.0」の内容については近くまとめるとした。

東京都議会の本会議を終えて記者団の取材に応じる小池百合子知事=6月12日午後、都議会で

◆「毎日が公約のようなものでございます」

記者「出馬に至った決意を改めて」 小池氏「これまで東京大改革2.0と申し上げてまいりました。変えるべきは変え、守るべきは守り、この精神のもと、これからもですね、今、少子高齢化の問題、人口減少、そして自然災害がより激甚化いたしております。そしてまた、まちづくり、これも持続可能な成長を続けていかなければならない。今歩みを止めてはいけない、そういう東京都政にとっても極めて重要な場面だということから、今申し上げましたように変えるべきは変え、守るべきは守る。東京大改革3.0を進めていくこのことを皆さま方と都議会の皆さま方にもお伝えをしたところでございます」

◆詳しい公約は「近いうちに」

記者「東京大改革3.0ということですけれども、具体的な内容、自身の公約はどういった内容に?」 小池氏「基本的に現職でございます。これからも選挙戦に向かっても公務を最優先にしていく。公約については、むしろ毎日が公約のようなものでございますけれども、時代も変わる、変化が大変激しい。しっかりまとめていき、また近いうちにお伝えする機会があると思います。一言で言うならば、東京は首都。首都の機能というのは、大変重要なものが、山積みしております。先日発表されましたように元々計算式上ですね、若い女性が多い東京でございますが、いずれにしましても定点観測で(合計特殊出生率が)1を切ったということは重要なポイントでもございます。これまでのチルドレンファースト、さまざまな施策をですね、より効果的に、そして都民の皆さんに届くようにそれをお伝えをしていく」

記者団の取材に応じる小池百合子知事=6月12日午後、都議会で

小池氏「そして大災害が頻発し、とても激甚化している、調節池があったからこそ、洪水を防げてきた。非常にお金はかかりますが、それをむしろ投資としてでですね、命を守るという一番重要なところに振り向けていく。一言で言えば、首都防衛ということに尽きるのではないか。防衛というのは人の命であり、人そのものであり、生活であり、そして経済、集積している経済、これを守っていく、そして守るだけじゃなくて、持続可能な成長に続けていくということでございます。これらを含めまして、東京大改革3.0。そしてもっと良くなる、もっと良くする東京ということで皆さんとともに進めていきたいと考えております」 記者「政策発表の場面。知事はいつ発表したい?」 小池氏「近いうちにまとめていきたいと思っております」

◆勝負服 いつもの「緑色」ではない理由は?

記者「出馬表明について『後出しじゃんけん』じゃないかという風な指摘をする方もいますが、そういった他の候補を見て、こういった今回の出馬表明になったんでしょうか?」 小池氏「(公約を)今まとめているということだけで。候補が40人ぐらいおられるというので、全部目配りしているわけではございません。それぞれ主体的に進めるべきもの。公約とはそういうものだと思っております」

記者団の取材に応じた小池百合子知事=6月12日午後、都議会で

記者「いつも勝負服のカラーで緑色の服を着られますけれども、これについて本日はそういった服を着られていませんが?」 小池氏「今、公務をしっかりしておりますので、それはそれで。別のメリハリつけた、そのような対応をしていきたいと思っております」 

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