世界経済フォーラム(WEF)が2024年6月12日に公表した「ジェンダーギャップ(男女格差)リポート」で、日本は146カ国中118位だった。
女性の地位をめぐる各種の統計データを「政治」「経済」「教育」「保健」の4分野に分けて分析。男女平等が実現できていれば「1」、全く不平等な場合を「0」としてジェンダーギャップ指数として数値化し、ランク付けしている。
G7(先進7カ国)では、ドイツがトップの7位。前年の6位から順位を1つ下げた。以下英国(14位)、フランス(22位)、カナダ(36位)、米国(43位)、イタリア(87位)と続き、100位圏にすら入れなかったのは日本だけだった。
2023年9月発足の第2次岸田再改造内閣では、閣僚19人のうち、初入閣3人を含む5人が女性となった。22年8月の前回改造時の2人から大幅に増えたことで、政治分野は前年の138位から113位に大きく順位を上げた。労働参加率や賃金の男女格差などを反映し、経済分野は120位にとどまり、教育分野は47位から72位にランクダウンした。
2024年 男女平等ランキング
順位 | 国 | 指数 |
---|---|---|
1(1) | アイスランド | 0.935 |
2(3) | フィンランド | 0.875 |
3(2) | ノルウェー | 0.875 |
4(4) | ニュージーランド | 0.835 |
5(5) | スウェーデン | 0.816 |
6(7) | ニカラグア | 0.811 |
7(6) | ドイツ | 0.810 |
8(8) | ナミビア | 0.805 |
9(11) | アイルランド | 0.802 |
10(18) | スペイン | 0.797 |
14(15) | 英国 | 0.792 |
22(40) | フランス | 0.781 |
36(30) | カナダ | 0.761 |
43(43) | 米国 | 0.747 |
74(71) | アラブ首長国連邦 | 0.713 |
87(79) | イタリア | 0.703 |
94(105) | 韓国 | 0.696 |
106(107) | 中国 | 0.705 |
118(125) | 日本 | 0.663 |
129(127) | インド | 0.641 |
135(134) | エジプト | 0.629 |
146(―) | スーダン | 0.568 |
*カッコ内は前年順位
出所 : 世界経済フォーラム Global Gender Gap Report 2024
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