安定的な皇位継承に向けた皇族数の確保を巡り、立憲民主党の出席者(左側)から意見聴取に臨む衆参両院の正副議長(右側)=14日、東京・永田町の衆院議長公邸

安定的な皇位継承のための皇族数確保を巡る衆参両院の各党・会派による協議は今国会中に結論を出すのを見送る方向となった。額賀福志郎衆院議長は14日、国会閉会後も議論を続ける意向を示した。

衆参両院の正副議長は同日、立憲民主党などの代表者から意見を聞き取った。終了後、立民の野田佳彦元首相が記者団に概要を説明した。

野田氏が額賀氏に「夏休み返上で精力的に議論する覚悟だ」と伝えたところ、額賀氏は「同じ考えだ」と語った。日本維新の会の藤田文武幹事長も「腰を据えて最適な方法を模索すべきだ」と述べ、閉会中の議論を求めた。

政府の有識者会議は21年、皇族数の確保策に関する報告書をまとめた。①女性皇族が結婚後も皇族として残る②旧皇族の男系男子が養子として皇族に復帰する――の2案を示した。

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