G7サミットの日程を終え、記者団の取材に応じる岸田首相(15日、イタリア南部)=共同

【ファサーノ(イタリア南部)=秋山裕之】岸田文雄首相は15日、ロシアが第三国を介して制裁を回避する動きについて「日本として中国などの第三国にある団体に対する措置を含む新たな制裁を検討していると説明した」と述べた。訪問先のイタリアで記者団の質問に答えた。

首相はイタリアで開かれた主要7カ国首脳会議(G7サミット)で、軍事転用可能な物資をロシアに提供した第三国の団体などへの制裁を検討していると表明した。「対ロ制裁の効果を高めることにつながると期待している」と強調した。

林芳正官房長官は14日の記者会見で特定の国を対象としたものではなく制裁の迂回に関与する個別の団体への措置を計画していると説明した。中国、インド、アラブ首長国連邦(UAE)、ウズベキスタン、カザフスタンの5カ国の団体が対象になると明らかにした。

【関連記事】

  • ・G7に「政治空白」リスク 相次ぐ大型選挙、見透かす中ロ
  • ・G7、中国の金融機関に網 軍事転用品のロシア取引に制裁
  • ・世界平和サミット、15日開幕 57カ国の首脳級出席

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。