自民党派閥の裏金事件を受けた政治資金規正法の改正案が19日、参院本会議で討論の後、可決・成立。午後には岸田文雄首相と野党党首による党首討論が開かれる予定です。タイムラインで速報します。

11:55

改正政治資金規正法が成立 野党「反対」の声の中

 討論が終わり、自民提出の政治資金規正法改正案の採決に移った。野党側から「反対」との大声が上がる中、自民、公明両党の「起立多数」で可決された。

 一方、日本維新の会が18日に提出した岸田文雄首相に対する問責決議案は、与党側の反対により本会議採決が見送られた。

11:20

参院で反対の維新、首相を批判「ことが終われば、約束ほご」

 衆院では自民党の法改正案に賛成した日本維新の会。音喜多駿政調会長は反対討論で、首相との党首会談で合意した調査研究広報滞在費(旧文通費)の使途公開をめぐり、「野党の一角を法案賛成に引き込むことに利用し、ことが終われば約束をほごにして議員特権を温存する」と述べ、参院で自民の法改正案に反対する理由を説明。そのうえで「公党同士の約束をたがえたということにとどまらない、国民に対する重大な裏切り行為だ」として、首相や自民の対応を批判した。

参院本会議で、政治資金規正法改正案に対する討論に臨む日本維新の会の音喜多駿政調会長=2024年6月19日午前11時11分、岩下毅撮影

11:05

自民が賛成討論「政治不信抱かせ、おわび」

 自民党の佐藤正久氏は賛成討論の冒頭、自民派閥の裏金事件について「国民の皆様に多大な政治不信を抱かせてしまっていることに心からおわびする」と謝罪し、「襟をただし、抑止力と透明性を高める」と述べた。また、「政治改革とともに、意識改革も成し遂げなければならない」とも述べた。

参院本会議で、政治資金規正法改正案に対する討論に臨む自民党の佐藤正久氏=2024年6月19日午前11時3分、岩下毅撮影

10:55

立憲が反対討論「自民は国民の怒りを甘く見過ぎ」

 今国会の最大の焦点、政治資金規正法改正案をめぐり、参院本会議で採決を前に賛成会派、反対会派による「討論」が始まった。

 立憲民主党の水岡俊一参院議員会長は反対討論で、自民党の法改正案を「検討、先送りのオンパレードだ。そんなあいまいな法律なんて、聞いたことがない。まさに『ブラックボックス合法化法案』だ」と批判。「抜け道だらけの規正法改正で裏金事件の幕引きとは、自民党は国民の怒りを甘く見過ぎてはいないか。幕を引くべきは裏金事件だけではなく、自民党政治そのものだ」と断じた。

 自民案に対し衆院で賛成、参院では反対に回った日本維新の会に対しても批判。「公党の行動として国民の理解は得られにくいのではないか。少なくとも我が会派としては、極めて理解に苦しむ」と指摘した。

参院本会議で、政治資金規正法改正案に対する討論に臨む立憲民主党の水岡俊一氏=2024年6月19日午前10時53分、岩下毅撮影
首相官邸に入る岸田文雄首相=2024年6月19日午前9時33分、岩下毅撮影

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