衆議院の憲法審査会は、23日の会期末を前に今の国会では最後となる審査会が開かれ、国民投票の利便性を高めるための国民投票法の改正案を継続審議にする手続きなどが行われました。

これに先立つ幹事会で自民党は、憲法改正の条文案の作成に入ることも念頭に、来週25日に幹事懇談会を開き、27日か来月4日に審査会の閉会中審査を行いたいと提案し、与野党で引き続き協議することになりました。

憲法改正をめぐっては、今の国会で自民党が緊急事態の対応について条文案の作成に入りたいと繰り返し提案したのに対し、立憲民主党は時期尚早だとして慎重な姿勢を示しています。

こうした中、岸田総理大臣はおとといの党首討論で立憲民主党の泉代表に対し具体的な条文案の作成について議論を始めるよう協力を呼びかけていて、議論が進展するかどうかが国会閉会後の焦点の一つとなる見通しです。

自民 中谷元防衛相 「閉会中も議論続けていきたい」

与党側の筆頭幹事を務める自民党の中谷元防衛大臣は「岸田総理大臣も憲法改正について非常に熱心に考えており、閉会中も議論を続けていきたい」と述べました。

また立憲民主党の斎藤・参議院国会対策委員長が今月上旬、憲法改正の条文案の作成を進める場合、参議院でのすべての法案審議に応じられないという考えを示したことについて「誠に理不尽で無責任だ。不見識な発言であり強く抗議する」と述べました。

立民 逢坂代表代行「筆頭幹事どうしで合意できるかがポイント」

野党側の筆頭幹事を務める立憲民主党の逢坂代表代行は記者団に対し「閉会中の審査会の開催は、相当、重たいことで軽々に『そうですか』と言えることではない。筆頭幹事どうしで合意できることが最大のポイントになる」と述べました。

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