海を背に初の街頭演説に臨んだ小池百合子氏=6月22日午後4時20分、東京・八丈島で(渡辺真由子撮影)
会場となった港の駐車場には、約300人の島民らが訪れた。小池氏は2016年に初当選した知事選でも告示翌日に八丈島で演説した。海を背にマイクを握り、「選挙では、早々に八丈島に伺うようにしている」と強調した。 観光振興や島の伝統文化の継承、遠隔医療の推進など、島しょ部に関わる実績を訴え、「島には島の課題がある。島には島の解決策がある。島の魅力を掴みながら、もっと良くしていきたい」と3期目への意気込みを語った。◆牛にアシタバ与え「公選法違反になるのかな」
街頭演説前には、島内で八丈島乳業が運営する「ゆーゆー牧場」を視察し、牧場では4歳の乳牛「ユリコ」がお出迎え。ユリコは人に優しい穏やかな性格だそう。歌川真哉社長から離島酪農の現状や、社員の大半が移住者であることなどの説明を受け、島特産のアシタバを餌としてユリコに与えた。「アシタバあげるのも公選法違反になるのかな」と冗談を飛ばし、「あなたが八丈を背負っていくんだよ」とユリコに語りかけた。乳牛「ユリコ」に明日葉を与える小池氏=6月22日午後2時3分、東京・八丈島で(渡辺真由子撮影)
小池氏は平日は公務を中心とし、選挙活動は控えめ。代わりに、X(旧ツイッター)では、小池氏の顔や声を人工知能(AI)に学習させた「AIゆりこ」を使って2期8年の実績などを伝えている。 主要駅前などでのビラ配りは、小池氏が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」の都議らが担う。陣営関係者は「仕事をしている姿を見てもらえば、訴えは伝わると思う」と話した。(渡辺真由子) 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。