主な立候補者の横顔(届け出順、名前をクリックで内容へ)
・小池百合子さん
・石丸伸二さん
・安野貴博さん
・清水国明さん
・田母神俊雄さん
・蓮舫さん
◆小池百合子(こいけ・ゆりこ)さん(71)無現<2>
愛犬と過ごすのが癒やし
小池百合子さん
政治家を志したのは、1992年の参院選。当時は湾岸戦争や冷戦終結など、「世界中がガラガラと音を立てるような変化の中で、日本はぬくぬくこのままで大丈夫なのか」と危機感を抱き、キャスターから政治の世界に飛び込んだ。 国会議員として新党立ち上げに駆け回っている時に子宮筋腫が発覚、子宮を全摘出した。子どもをもつ機会を逸した経験から「子どもが欲しいと思っている若い女性のために」と子育て支援や女性政策に力を入れてきた。 愛犬のヨークシャーテリアの「メイちゃん」との時間が癒やし。最近はガールズバンド「BABYMETAL」にもはまっている。 現職として多くの候補者を迎え撃つ立場だが、「新しい産業を育てるには、チャレンジ精神がないとできない」とし「常に未来のチャレンジャーだと思っている」。(渡辺真由子)◆石丸伸二(いしまる・しんじ)さん(41)無新
健康法はトライアスロン
石丸伸二さん
政治を志した理由は「経済の発展には政治の再建が必要だと感じたから」。京都大卒業後に大手銀行での海外勤務などを経て、2020年の広島県安芸高田市長選で初当選を果たした。 市長としては「無印良品」を市内の道の駅に出店する計画や予算などを巡り市議会と激しい論戦を交わす姿が交流サイト(SNS)上などで伝えられ、高い発信力に全国的な注目が集まっている。 趣味は漫画で、昔は「漫画喫茶にこもるのが好きだった」という。「これまで読んだのは1、2万冊」にのぼる。 健康法は、5年ほど前に始めたというトライアスロン。市長在任中は毎朝3~5キロほどのランニングが日課となっていた。「東京にきてからは(多忙で)走れていない」としながらも、「(選挙期間中でも)できれば走りたい」と笑顔を見せる。(佐藤裕介)◆安野貴博(あんの・たかひろ)さん(33)無新
妻と遊ぶゲームで息抜き
安野貴博さん
人工知能(AI)エンジニア、起業家、SF作家、政治家-。一貫性のないようにも見える側面を併せ持つが、「テクノロジーで社会を良くできるという点で通底している」と語る。 インターンで滞在した米国のシリコンバレーで目の当たりにした数々のスタートアップに刺激を受け、起業家を志した。東京大工学部卒業後はAIチャットボットや契約書類の作成・分析システムに関する企業を2社立ち上げた。 SF小説「サーキット・スイッチャー」(早川書房)では、自動運転技術をテーマとして技術革新の功罪を読者に問いかけた。 「良いシステムを作ることと良い政策を練ることは同じことなのではないか」。選挙期間中はネット上の声や議論を反映した政策作りに挑戦する。 妻とボードゲームを遊ぶ時間がホッと一息つける瞬間という。(松島京太)◆清水国明(しみず・くにあき)さん(73)諸新
夜中に釣りの毛針作り
清水国明さん
福井県出身。中学生のとき伊勢湾台風で近くの川があふれ、隣村で多くの犠牲者が出た。「その光景が原風景になっている」。阪神・淡路大震災から能登半島地震まで、ボランティアで被災者支援をしてきた。経験を活かし「都民の命を守りたい」と、初めての政治活動を決意した。 法律家を目指し進学した京都産業大の後輩とフォークソングデュオ「あのねのね」でデビューして51年。情報番組では34年間で1700カ所を取材した。再開発などの現場で話を聞いたが「最終的に住民の声が政治に反映されない」というジレンマを感じてきた。 座右の銘は「やればできる、やったらできた」。 5歳のわが子を育てる今「安心安全な世の中を残してやりたい」と切に願う。家族が寝静まった夜中、「釣りの毛針を作る時間が好き」。いつもの柔和な笑顔を見せた。(長竹祐子)◆田母神俊雄(たもがみ・としお)さん(75)無新
エージシュートの経験も
田母神俊雄さん
「保守系の都民が投票する人がいないのでは」との思いから10年ぶり2度目の出馬を決断した。故石原慎太郎元都知事を「政治の先生」と仰ぐ。「『他国に忖度(そんたく)した政治でなく自立を目指そう』とよく言われた」 福島県出身。父親の勧めで防衛大学校に入り、航空自衛隊へ。2007年に空自トップの航空幕僚長に就任。08年、懸賞論文に「日本は侵略戦争をしていない」と政府見解に反する主張を発表し、更迭された。 14年の都知事選では石原氏の支援を受け、約61万票を獲得。同選挙で運動員に報酬を支払ったとして公選法違反(買収)の罪に問われ、18年に有罪判決が確定。5年間の公民権停止が昨年末に解除された。 趣味はゴルフ。年齢以下のスコアで回るエージシュート達成の経験も。飼っている熱帯魚の話になると「かわいいですよ」と目を細めた。(三宅千智)◆蓮舫(れんほう)さん(56)無新
韓国ドラマ観賞で息抜き
蓮舫さん
きっぱりと物を言う姿勢は台湾人の父の影響だ。家で何かを聞かれれば、まず「はい」か「いいえ」で伝え、その後に理由を説明させられた。「外食に行くかどうかを聞かれ『どっちでもいい』と答えれば、家に置いていかれる。行くとなっても面倒で、中華料理かイタリアンか、中華なら台湾か四川か天津かと、続けざまに聞かれた」 タレント、キャスターを経て参院議員に。国会で与党を追及する姿はインターネット上で「批判ばかり」などと非難されることもあるが、「私は間違ったことをしていない。国家のために、国民のためにやってきたという自負がある」と信念を貫く。体力維持のため、ランニングやスクワットも欠かさない。 自宅では愛犬や愛猫とたわむれる。缶酎ハイを飲みながらお気に入りの韓国ドラマを観賞する時は仕事を忘れられる。(原田遼) 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。