◆自民党内から「電気料金を好きに触るな」
首相は通常国会会期末の記者会見で8~10月の3カ月間の補助実施を打ち出した。ガソリン代の補助は年末まで継続する。![](/uploads/images/20240626/41607ebdee1a840473.jpg)
25日開かれた自民党の政調全体会議。中央はあいさつする渡海政調会長(佐藤哲紀撮影)
首相の唐突な表明を受けて開かれた25日の自民党政調全体会議では、酷暑対策と位置付けて準備を進めることを確認した。だが、出席者からは「国民から『何をやりたいかわからない』という声が出ている」「電気料金を好きに触るのはやめてほしい」「党内議論をないがしろにしている」などの不満が相次いだ。 会議後、務台俊介衆院議員は記者団に「首相の決断は受け入れることになるが、(補助再開は)選挙対策ではないかという声もあった。党の雰囲気は冷ややかだ」と語った。 首相は定額減税の実施や自民党派閥の解散、政治資金パーティー券購入者の公開基準の「5万円超」への引き下げなど、周囲に十分に相談せず、独断と映る決定を続けてきた。◆「9月以降もやるという意思表示」
官邸主導で決めた今回の補助再開も、総裁再選をにらんだアピールとの見方がある。自民中堅は「人気取りにしか見えない」と断じる。国民民主党の玉木雄一郎代表は25日の会見で「6、7月を空白にする意味がわからない。8~10月というのは(党総裁任期の)9月以降も自分がやるという意思表明にしか見えない。国民より自分の今後を思っての政策だ」と酷評した。![](/uploads/images/20240626/bbb4784127d06290fd.jpg)
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