5月1日に行われた懇談の場で、参加者からの質問に答える木内哲平氏。右は退席する伊藤環境相=熊本県水俣市

 環境省は、水俣病被害者団体と伊藤信太郎環境相との懇談で被害者側の発言が遮られた際、司会を務めていた特殊疾病対策室長の木内哲平氏(45)について30日付で、厚生労働省の大臣官房付とする人事を発表した。

 木内氏は2月から特殊疾病対策室長を務めていた。5月1日の懇談では、環境省側がマイクを切ったことで被害者側から抗議を受け、「不手際だった」と釈明。再懇談の実施などに向けて設置された水俣病タスクフォースのメンバーだったが、被害者側からは疑問視する声が上がっていた。

 環境省幹部は取材に「更迭ではない」とした。

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