7月7日投開票の東京都知事選について、東京新聞は29、30日、都内の有権者を対象に電話調査を実施した。3選を目指す現職の小池百合子氏(71)がややリード、前参院議員の蓮舫氏(56)が続き、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)が追う展開となっている。1割弱が投票先を「まだ決めていない」と回答した。 「選ばれた知事に優先して進めてほしい政策」は「医療や福祉」が22.7%で最多、「景気や雇用」が22.4%と続いた。 小池氏の2期8年間の実績をどの程度評価するかは、「大いに評価する」が12.0%、「ある程度評価する」が43.3%で、合わせて半数以上が「評価する」と答えた。

再開発に揺れる東京・明治神宮外苑地区。右下から国立競技場、解体が進む神宮第二球場、神宮球場、秩父宮ラグビー場が並ぶ。中央上はイチョウ並木=2023年12月08日、本社ヘリ「あさづる」から(千葉一成撮影)

明治神宮外苑の再開発で多数の樹木を伐採することについては、「どちらかといえば反対」が30.8%、「反対」が41.3%で、否定的な意見が7割超に上った。神宮外苑の再開発は三井不動産や明治神宮などが手掛ける。神宮球場と秩父宮ラグビー場の場所を入れ替えて建て替え、商業施設やオフィスが入る高層ビルも建設。計画段階で大量の樹木伐採が判明し、住民や文化人が見直しを求めており、今回の都知事選でも是非が注目されている。 調査は共同通信、毎日新聞、TBS、東京MXテレビ、フジテレビと共同で実施。都内の有権者を対象にし、コンピューターで無作為に選んだ固定電話と携帯電話の番号に電話する方法で、1038人から回答を得た。 

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