岸田文雄首相は18日の衆院本会議で、国民民主党に所属していた元衆院議員、菅野志桜里氏が香港国家安全維持法違反罪に問われた民主活動家の共謀者として香港当局に名指しされたことへの懸念を示した。「香港当局に対して関心表明を行っている。わが国の国会議員の言論の自由が保護されるよう、毅然と対応していく」と述べた。

 菅野氏は衆院議員在任中、中国と香港による言論統制強化を非難し、人権侵害に関与した外国当局者に制裁を科す法整備を超党派で日本政府に働きかけた経緯がある。国民の玉木雄一郎代表は、菅野氏のこうした取り組みを理由に香港当局が共謀を認めたと指摘。「国家主権、国民の自由の侵害だ」と訴えた。

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