岸田文雄首相は8日、前日に投開票された東京都議補選で自民党の議席が選挙前の5議席から2議席へ減ったことについて総裁としての責任を問われ、「結果については真摯(しんし)に受け止め、今後に生かしていかなければならない」と述べるにとどめた。9月に予定される党総裁選に向けては「先送りできない課題に結果を出すこと以外、考えていない」と従来の発言を繰り返した。岐阜県恵那市で記者団に答えた。

 自民党は都議補選で8選挙区に候補を擁立。だが、議席を得たのは板橋区と府中市の2選挙区にとどまった。首相は「都議補選はそれぞれの選挙区における地域の課題について議論が行われるものだ」としたうえで、「今後に生かしていかなければならない」と総括。自身の責任について重ねて問われたが、「真摯に受け止め、今後につなげていきたい」と繰り返すのみだった。(谷瞳児)

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