参院議長の尾辻秀久氏(83)=鹿児島選挙区=が改選を迎える来夏の参院選には立候補せず、政界を引退することが分かった。

 尾辻氏の事務所によると、「体力や年齢を考えて、さらに6年は難しいと判断した」という。

 尾辻氏は1940年生まれ。鹿児島県議を経て89年の参院選で自民党公認で初当選し、6期目。茂木派所属。これまで厚生労働相や参院副議長を歴任した。日本遺族会の会長を長く務め、遺骨収集などに尽力した。2022年8月、議長に就任し、自民会派を離脱した。

 来夏の参院選に向け、党による後継候補の準備などに時間が必要と判断し、選挙まで1年前となるこのタイミングで引退を決めたという。

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