7日投開票された東京都知事選の投票率は、60.62%だった。小池百合子氏が再選を果たした前回選(2020年7月)の55.00%を5.62ポイント、小池氏が初当選した16年選挙の59.73%を0.89ポイント、それぞれ上回った。 自治体別の投票率を見ると、どうだろうか。東京都選挙管理委員会が発表したデータをまとめた。都内で最も高かったのは、島しょ部の利島村で84.34%だった。最も低かったのは、武蔵村山市で53.90%だった。都内でも30ポイント以上の差がある。 23区だけだとどうだろうか。最も高かったのは、文京区の68.33%。そして最も低かったのは、足立区の55.18%。その差は13.15ポイント。足立区は都議補選もあり、自民党新人と立憲民主党新人の一騎打ちという話題もあったが、相対的に投票率上昇にはつながらなかったようだ。ちなみに、都議補選では立民新人が762票差で激戦を制した。

候補者の顔触れだけではなく、過去最多の56人が立候補し、ポスター掲示板の枠が足りなくなったり、カオスな状態となった政見放送など話題に事欠かなかった都知事選だった。 選挙期間中には、「ひとり街宣」といわれる駅前や街頭で投票を呼びかける動きも各地で見られた。こうした動きが定着し、投票率上昇につながっていくのかどうかは注目したい。(小川慎一)

投票する有権者=2024年7月7日、東京都内で(川上智世撮影)




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