政府は、資源などを再利用する「循環型経済(サーキュラーエコノミー)」を推進するため、経済産業省や環境省などによる関係閣僚会議を新設する方針を固めた。19日に長野県を訪問する岸田文雄首相が表明する方向で調整している。

 政府関係者が明らかにした。首相は昨年10月、循環型社会に関する政府の基本計画の見直しに言及。循環型経済の実現を「中長期的な柱に位置づける」としていた。直後の臨時国会の所信表明演説でも「地方創生と社会課題解決を両立させる循環経済への取り組みを進める」と強調した。

 循環型経済は、再生可能な原材料の活用や、製品の回収とリサイクル、製品の再販や共有などで環境負荷の少ない生産・消費・廃棄を目指す取り組み。SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けても重視されている。(西村圭史)

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