岸田文雄首相が4月8〜14日に国賓として米国を訪れました。日米首脳会談後の共同記者会見でバイデン大統領は「日米同盟の発足以来、最も重要なアップグレードだ」と意義を語りました。首相は米議会演説で世界が「歴史の転換点」にあるとも強調しました。

安全保障だけでなく、通商・産業、先端技術といった幅広い分野で日本と米国の協調が新たな段階に入ったことを読み解いた連載「転換期の日米」を再掲します。

(1)トランプ耐性高める日米同盟強化 「安保分かち合う」


世界の自由や民主主義を守る米国の責任を日本が分かち合う――。訪米した岸田文雄首相が訴えたのは中国やロシアに対峙する米国を日本が支えるとの決意だった。米外交のアジア離れを防ぐため安全保障戦略の転換を進めてきた日本の役割は重くなる。…記事を読む

(2)GXや半導体「日米が互いに補完」 企業、商機と不安


「日米が互いに補完し合うことが大事だ」。10日のバイデン米大統領と岸田文雄首相の記者会見からわずか1時間後。ホワイトハウスから徒歩2分のホテルで、米国の気候変動政策を統括するジョン・ポデスタ大統領上級顧問は斎藤健経済産業相と向かい合い、こう力をこめた。…記事を読む

(3)日米「先端技術、中国より先に」 宇宙・核融合の陣営強化


米国が半世紀ぶりの月面行きのパートナーに選んだのは日本だった。「日本人宇宙飛行士が米国人以外で初めて月面に降り立つことになるだろう」バイデン米大統領は10日、岸田文雄首相と臨んだホワイトハウスでの記者会見でこう宣言した。米国主導で有人の月探査を目指す「アルテミス計画」で日本人2人が月面に行く。…記事を読む

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