JR東海の宇野護副会長(右端)からリニア中央新幹線工事について説明を受ける岸田首相(左端)=31日午前、三重県亀山市(代表撮影)

 岸田文雄首相は31日、三重県亀山市を訪れ、リニア中央新幹線(品川―大阪)の新駅候補地のボーリング調査現場を視察した。JR東海の幹部がパネルを使用し調査の進捗状況を説明。首相は「力を合わせてやっていこう」と応じた。ただ目標とする最速2037年の全線開業は困難な情勢だ。

 リニア建設を巡っては、静岡工区の着手の遅れで名古屋までの先行開業が34年以降となる見通し。首相は今年6月、沿線8県の知事と官邸で会談した際、全線開業へ向けて建設主体のJR東海を支援する考えを伝えている。

 亀山市に続き、首相は三重県多気町を訪問。デジタル技術を活用した地域づくりの取り組みについて説明を受ける。

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