木原稔防衛相は22日午前、海上自衛隊のヘリコプター2機が訓練中に墜落した事故について、回収したフライトレコーダーからデータの取り出しに成功したと明らかにした。「現時点で飛行中に機体に異常があったことを示すデータは確認されていない」と述べた。
防衛省で記者団の質問に答えた。21日付で陸海空全ての自衛隊に対し、航空機の飛行前後の点検や操縦者の安全管理を徹底するよう指示したとも発表した。
事故は20日夜、伊豆諸島・鳥島の東方海域で潜水艦との戦闘を念頭においた訓練中に起きた。搭乗していた隊員計8人のうち1人が死亡し、7人が行方不明となっている。木原氏は「本日も自衛隊と海上保安庁が行方不明者のための捜索を実施中だ」と説明した。
海自トップの酒井良海上幕僚長は墜落した機体の位置はまだ把握できていないと語った。「海上自衛隊の海洋観測艦を用いて位置の特定に努める」と強調した。
岸田文雄首相は22日の衆院予算委員会で、事故について「重く受け止め、自衛隊機の安全な運航に万全を期したい」と語った。
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