自民党を離党した広瀬めぐみ参院議員は15日、尾辻秀久参院議長宛てに議員辞職願を提出し許可された。公設秘書の給与を国から詐取したとして、東京地検特捜部が詐欺容疑で捜査していた。

広瀬氏は2022年参院選で岩手選挙区から自民党公認で初当選した。辞職に伴う補欠選挙は10月27日になる。

立憲民主党の泉健太代表は15日、党本部で記者団に「選挙区民への裏切りだ。辞職は当然で遅すぎた」と批判した。「政治を正すため、補選には候補者を擁立したい」と強調した。

自民党は派閥の政治資金問題の発覚後も「政治とカネ」の問題が後を絶たない。7月には堀井学衆院議員が有権者の葬式に親族や秘書を通じて香典や枕花を届けたとされる公職選挙法違反の容疑で東京地検特捜部の家宅捜索を受け、離党した。

広瀬氏の辞職に伴う参院の新たな会派別勢力分野は次の通り。

自民党114▽立憲民主・社民40▽公明党27▽日本維新の会・教育無償化を実現する会21▽国民民主党・新緑風会11▽共産党11▽れいわ新選組5▽沖縄の風2▽NHK党2▽無所属12▽欠員3

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