みずからの後任を決める来月の自民党総裁選挙をめぐって岸田総理大臣は、15日、各閣僚に対し、立候補する場合には気兼ねなく堂々と論戦に臨んでほしいと伝えました。

現職の閣僚からは発言が相次ぎ、河野デジタル大臣は「非常に多くの閣僚を経験させていただき、いつかこの経験を生かせる日が来ればと思っている」と立候補に重ねて意欲を示しました。

高市経済安全保障担当大臣は「仲間たちと一緒に力を合わせて日本列島を強く豊かにして、次の世代に引き渡す使命を私たちは負っている」と立候補に意欲をにじませました。

齋藤経済産業大臣は「『あなたしかいない』というような連絡が、数多く寄せられ、真剣に聞いていかなくてはいけないのかなと思っている」と立候補を模索する考えを示しました。

また、石破元幹事長は20人の推薦人の確保について「『よし、やろう』と言ってくれる人はメドはつきつつある」と述べました。

世代交代を求める中堅・若手議員の間では、閣僚経験のある小林鷹之氏の擁立に向けた協議を重ねるなど、動きが活発になっています。

さらに、茂木幹事長も立候補に意欲をにじませているほか、小泉進次郎氏や野田聖子氏の名前もあがっていて今後、立候補に必要な20人の推薦人を確保する働きかけなどが激しくなる見通しです。

一方、立憲民主党の代表選挙も来月7日告示、23日投開票の日程で行われ、枝野前代表が、来週21日に立候補の記者会見を行うことを明らかにしています。

近藤昭一・衆議院議員が代表のリベラル系議員でつくる党内最大グループは、来週19日に枝野氏の支援をめぐって意見を交わすことにしています。

また、現職の泉代表も再選を目指して、立候補の意向を固めていて、泉氏に近い議員らが支援の働きかけを続けているほか野田元総理大臣の立候補に期待する声が出ています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。