兵庫県の元西播磨県民局長が、斎藤知事にパワハラの疑いがあるなどと告発する文書を作成したことをめぐり、県議会の百条委員会が、すべての県職員を対象に行ったアンケートの中間報告で、およそ4割が知事のパワハラを目撃したり、人づてに聞いたりしたことがあると回答しました。

これについて斎藤知事は、20日の記者会見で「中間報告は今月23日の百条委員会で正式に発表されると聞いており、詳細な内容を承知していないのでコメントは差し控えたい」と述べました。

そのうえで、パワハラの疑いについては、「業務は厳しくすることが大事だと思っている。県民や県庁の外の皆さんとはフレンドリーに接することが大事だが、県庁内においては、仕事だから厳しく、時には注意が必要だ」と述べ、業務上必要な範囲内での指導だという認識を重ねて示しました。

県職員へのアンケート 中間報告内容

県職員へのアンケートは、8月14日の期限までに7割近くにあたる6700人余りが回答しました。

このうち、8月5日の午前9時までに回答があった4568人分が、中間報告として集計されました。

回答の9割以上が無記名だということです。

アンケートでは、元局長が作成した文書で指摘されていた7項目を尋ねていて、知事のパワーハラスメントについては、
▽「目撃などにより実際に知っている」が59人(1.3%)
▽「目撃などにより実際に知っている人から聞いた」が466人(10.2%)
▽「人づてに聞いた」が1225人(26.8%)
▽「知らない」が2818人(61.7%)でした。

自由記述欄には、
▽「机をたたいて怒り出す」
▽「機嫌が悪いと資料などを投げる」
▽「『エレベーターのボタンも押せないのか』と職員を罵倒したと聞いた」
などと書かれていました。

一方、
▽「パワハラはなく配慮の声かけなどがあった」という記述もありました。

アンケートの中間報告は、8月23日の百条委員会に示され、委員会では事実関係を確認したうえで、参考資料として取り扱うことにしています。

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