立候補意向の泉代表 “党が訴える政策や政権像を知らせたい”

代表選挙に再選を目指して立候補する意向を固めている泉代表は、20日、党の会合に相次いで出席しました。

会合では、自民党の総裁選挙について「自民党は『ドリームチームをつくる』などと言うが、どうしてそんなことが言えるのか。いくら『生まれ変わる』と言っても、党内に『裏金議員』が残っている実態はまったく変わらない」と述べました。

一方で「立憲民主党の代表選挙もいよいよ近づいてきている。ぜひ皆さんと一緒になって盛り上げていきたい。国民に党が訴える政策や政権像をこの機会を通じて知らせていきたい」と述べました。

野田元首相 講演のため台湾へ 代表選への対応も協議か

野田 元総理大臣は、20日から3日間の日程で台湾を訪問しており、国際フォーラムで地域情勢などをテーマに講演するほか、要人との会談を調整しています。

野田氏をめぐっては、代表選挙への立候補に期待する声が出ていて、20日午前、出発に先立ち、羽田空港で記者団が「代表選挙の対応は熟慮中か」と問いかけたのに対し、笑みを見せながら飛行機に乗り込みました。

野田氏は、19日、党内の中堅・若手議員の有志に加え、地元の千葉県連に所属する議員らから相次いで立候補の要請を受けたのに対し「自分に何ができるか熟慮し、考え抜きたい」と述べ、できるだけ早期に判断するとしています。

今回の訪問には、手塚仁雄 衆議院議員ら野田氏に近い議員が同行しており、現地で対応を協議するものとみられます。

江田憲司衆院議員 立候補を要請され「真摯に受け止める」

党の代表代行を務めた経験がある江田憲司 衆議院議員は、20日夕方、国会内で、みずからが率いる議員グループの有志から代表選挙への立候補を要請されたことを明らかにしました。

そのうえで「熱い思いをうかがい、『真摯(しんし)に受け止める』と回答した。ただ、今はいろいろな関係者の意見を個別に聞いている最中なので、その上で最終的に判断したい」と述べました。

また「野党の政策論争が注目される唯一と言ってもいい場が代表選挙であり、いろんな人が出て政策論争をして、立憲民主党が『こんな政党だ』と国民に伝えられる場にできればいい。私は総理大臣官邸で総理大臣をお支えした経験もあり、政権交代の兆しも多少出ているので、代表を選ぶ基準としても政権担当能力が重んじられる」と述べました。

岡田幹事長 “手を挙げることは考えていない”

岡田幹事長は記者会見で「同じ時期に行われる、わが党の代表選挙と自民党の総裁選挙は、衆議院選挙の前哨戦で、ともに準決勝だ。有権者にどちらの選挙がより中身が充実しているのか判断してもらいたい」と述べました。

その上で、代表選挙のあり方について「従来は屋内や街頭での演説会はいずれも主要な都市だったが、多様な場所で演説会や対話集会を行うことも考えるべきだ。SNSを最大限活用することも進めたい」と述べました。

一方で、自身の対応について「泉代表も候補者の1人になる可能性がある中、幹事長が手を挙げることは全く考えておらず、ありえない。幹事長の責任として、選挙がしっかり行われるようにしたい」と述べました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。