9月23日に投開票が行われる立憲民主党の代表選挙は、これまでに枝野前代表が正式に立候補を表明しています。

枝野氏は22日、みずからの政策に盛り込んだAI関連の競争力強化に向けて、技術開発に取り組む経営者と意見交換したほか、23日は党の支援組織、連合の芳野会長と会談する予定です。

また、立候補の意向を固めている泉代表は、来週初めに有志の地方議員から立候補の要請を受ける予定で、22日は出演したテレビ番組で「外交・安全保障やエネルギーなどは、現実路線で政策を進めていく安定感を示したい」と述べました。

そして、立候補要請に「熟慮する」としている野田元総理大臣は、22日台湾から帰国し、判断の時期も含めて「考え方を整理したい」と述べました。

みずからに近い議員らと意見を交わすなどして、詰めの調整を進めることにしています。

党内に複数ある議員グループで誰を支持するか決めているところはなく、野田氏の動向が、選挙戦の構図を左右することになりそうです。

一方、菅直人元総理大臣が会長を務めるグループの会合では、所属する西村智奈美・代表代行の立候補に期待する声が出されました。

西村氏は執行部の一員であることを理由に慎重な姿勢を示しましたが、今後、党内で女性や中堅・若手の擁立を求める意見が強まることも予想されます。

また、党の選挙管理委員会は、今回の代表選挙の地方遊説について、前回・3年前の3か所を上回る、全国10か所程度で行うことを調整していて、同じ時期に行われる自民党総裁選挙に対抗し、党の存在感を示す機会にしたい考えです。

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