自民党岩手県連は24日の総務会で、広瀬めぐみ元参院議員の辞職に伴い10月27日に実施される参院岩手選挙区補欠選挙への独自候補擁立を見送る方針を決めた。近く党本部に上申する。

元自民の広瀬氏が秘書給与を国からだまし取った疑いを持たれて辞職した経緯を踏まえ、候補を立てるべきではないと判断した。

9月の自民総裁選を経て、新首相が就任して間もなく実施される補選となる見込み。候補を立てても苦戦が予想されるため、新政権に悪影響を与えないよう擁立しない方がいいとの意見も党内にあった。

県連会長代理の岩崎友一県議は総務会後、記者団に「(広瀬氏の)不祥事の重みを鑑みて、候補者を擁立しないことが県連としてのけじめのつけ方だと判断した。選挙に勝てる、勝てない以前の話だ」と述べた。候補を立てるべきだとの意見も一部あったという。

一方、立憲民主党岩手県連は、月内にも候補者選定を目指す方針だ。

広瀬氏は7月30日に自民を離党し、今月15日に参院議員を辞職した。〔共同〕

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