日本が主導するアフリカ開発会議(TICAD)閣僚会合は25日、閉幕した。初めて共同文書を採択し、アフリカのビジネス環境改善に向けた官民連携の推進を強調。来年8月に首脳級で開く第9回TICADを成功に導くため、日本とアフリカ諸国が「緊密な協力を継続する」と明記した。
議長を務めた上川陽子外相は閉会式で「多くの革新的な解決策が共有され、さらにグローバルな課題解決に貢献していくことで一致した」と成果を訴えた。
共同文書はアフリカで活動するスタートアップ(新興企業)支援に向けた環境整備の重要性を共有。「人工知能(AI)を含むデジタル技術の効果的かつ責任ある活用の必要性」を指摘した。
アフリカ連合(AU)議長国を務めるモーリタニアのメルズーグ外相は閉会後の共同記者発表で「第9回TICADに向けて良い土台ができた」と閣僚会合を評価した。上川氏は、紛争解決や平和構築に女性が参画する「女性・平和・安全保障(WPS)」について「多くの賛同を得られた」と語った。
閣僚会合は24日に始まり、47カ国が参加した。
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