大阪府箕面市長選は25日、投票が締め切られ、即日開票される。大阪が本拠地の地域政党・大阪維新の会が公認する現職に対し、無所属新顔の2人が挑む構図で、深夜には大勢が判明する見通し。維新は大阪の選挙で苦戦が続いており、今回の選挙戦は次期衆院選での国政政党・日本維新の会の党勢を占う試金石ともなりそうだ。

 市長選には、再選を目指す現職で大阪維新の会の上島一彦氏(66)、無所属新顔で前府議の原田亮氏(38)、無所属新顔で女性団体代表の小林友子氏(76)=共産推薦=の3人が立候補している。

 選挙戦で、上島氏は北大阪急行電鉄の延伸実現や市立病院の移転計画推進といった実績をアピール。2期目に向けては「市民の健康寿命を延ばす」などと掲げた。原田氏は、学校給食の無償化やおむつの定期宅配などを実現し、「子育て・教育世界一のまちを目指す」と主張した。小林氏は、低所得世帯に5万円の緊急給付などを打ち出し、開発計画の見直しや子どもの万博遠足の中止を訴えた。

 維新は、昨年4月の府議選(箕面市・豊能郡)で公認の新顔候補が、当時自民党の現職だった原田氏と争い、わずか113票差の辛勝。今回も接戦が予想され、危機感を強めていた。結果次第では今秋ともささやかれる衆院解散・総選挙にも影響を及ぼしかねないため、告示日から吉村洋文代表(大阪府知事)ら幹部を応援に投入。支持拡大への活動を展開した。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。