自民党で原子力発電所のリプレース(建て替え)を求める議員連盟は27日、国会内で総会を開いた。リプレースを含めた原発の最大限の活用を9月の総裁選に出馬する候補者に要求することを確認した。

総裁選の立候補の予定者に原子力政策への姿勢などに関する6項目のアンケートを実施する。政府が2024年度中に改定する第7次エネルギー基本計画にリプレースや原発の最大限の活用を明記するように求めた。

議連の会長を務める稲田朋美幹事長代理は「岸田政権は次世代革新炉の開発、建設に向けた方針を決めるなど日本のエネルギー政策の推進において重要な成果を上げてきた」と話した。新総裁も方針を引き継ぐ必要があるとの認識を示した。

事務局長の滝波宏文参院議員は「現在のエネルギー状況を分かったうえで政策を話しているのかどうかを問うべきだという議論があった」と説明した。

エネルギー政策を巡っては、26日に出馬を表明した河野太郎デジタル相や立候補の準備を進める小泉進次郎元環境相は原発を認める立場だ。

石破茂元幹事長は「原発ゼロ」に向け最大限努力する考えを示す。26日のラジオ番組で安全性を確保したうえで「原発は活用していきたい」と説明した。

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