立憲民主党代表選への立候補について「熟慮させていただく」と述べる野田佳彦氏=8月19日、千葉市で(小川直人撮影)

立憲民主党の野田佳彦元首相(67)=衆院千葉4区=は28日、党代表選(9月7日告示、23日投開票)への立候補を表明した。千葉県習志野市で記者団の取材に答えた。代表選への出馬表明は、枝野幸男前代表(60)に続いて2人目。野田氏は「熟慮してきたが、代表選にチャレンジする。再び首相を目指す決意を固めた」と述べた。 野田氏は、立候補に至った経緯について、党内の若手・中堅議員からの要請を踏まえたとした上で「有権者の声が大きかった。街頭に立つことが世論調査。声を受け止めないといけないと改めて思った」と訴えた。

◆「自民に失望した自民支持層の心をつかむ」

次期衆院選に向けては、自民党を過半数割れに追い込むと強調。「自民に失望した自民支持層の心をつかむ」として、日本維新の会や国民民主党も含めた野党連携の強化が重要とした。 野田氏は、千葉県議を経て1993年の衆院選で初当選し、当選9回。旧民主党政権では財務相などを務めた後、2011年9月に首相に就任。政策面では、政権公約になかった消費税増税に道筋を付け、党の分裂を招いた。12年12月の衆院選で敗北し、旧民主党は下野した。(中沢穣) 

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