立憲民主党の野田佳彦元首相(67)が党代表選(9月7日告示、23日投開票)への立候補表明をしたことで、党内からは論戦の活性化につながるとの期待の一方、「昔の顔」による戦いになることへの戸惑いも飛び交う。
先に立候補表明をしている枝野幸男前代表(60)は視察先のさいたま市内で記者団に「とにかく自民党総裁選を凌駕(りょうが)する良い議論を国民の前でしていきたい」と意気込みをみせた。そのうえで、「野田元首相とそうした議論ができるとすれば大変楽しみだ」と語った。
立候補の意欲を示している泉健太代表(50)は千葉市での労働組合会合のあと、「どなたが出るのも自由」としつつ、「野田元首相、枝野前代表に、(覚悟は)全く引けをとらない。(2人とも)今の路線とそんなに変わらないのであれば、私がやらせていただけるのではないか」と記者団に述べ、強い対抗意識をむきだしにした。
現代表に前代表、そして元首相――。「あともう1人、なんとか若手か女性を出さないと『古い顔対決』になってしまう」と衆院中堅は指摘する。代表選には、当選1回の吉田晴美衆院議員(52)のほか、江田憲司元代表代行(68)や馬淵澄夫元国土交通相(64)らも立候補を模索しており、参院若手は「今後、各陣営の推薦人争奪戦がより激しくなるだろう」と語った。(大久保貴裕、伊沢健司)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。