6日午前10時ごろ、東京・永田町の首相官邸で、建物内のエレベーター1基が故障し、閣議に向かっていた林芳正官房長官が一時、閉じ込められた。林氏は閣議に間に合わなかったうえ、閣議そのものの開始は約20分遅れた。

 林氏が閣議後の記者会見で明らかにした。「30分ぐらいエレベーターに閉じ込められていた。体調に問題ない」と語った。官邸幹部によると、林氏は官房長官秘書官と警護官(SP)と3人でエレベーターに乗っている際に、故障が起きたという。

 週に2回、火曜と金曜に開かれる閣議は官房長官が議事進行にあたる。林氏は閣議を欠席し、岸田文雄首相が代役を務めた。閣僚の一人によると、閣議終了後に林氏が閣議室に姿を見せると、閣僚らが拍手で出迎えたという。(笹川翔平)

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