泉代表 立候補表明「政権交代を目指し先頭に立つ」

立憲民主党の泉代表は、6日午前、党本部で記者会見しました。この中で、泉氏は「自民党の『裏金問題』で国民が不満や怒りを感じており、立憲民主党こそ役割を果たさなければならない。『裏金問題』は明確なルール違反で、イエローカードやレッドカードを出して退場させないといけない」と述べました。

その上で「次の衆議院選挙でわれわれは政権交代を目指し、私はその先頭に立つ。おかしな政治を一度退場させ、立憲民主党が政権を担わせてもらいたい」と決意を示しました。

そして、ほかの野党との連携について「『野党が全部一緒になって戦え』という声はあるが、それぞれの党で肌合いや考え方が異なる。できる連携はしながら『自民党を上回る議席を獲得する』という戦いをして単独政権か連立政権になるかを考えたい。教育の無償化を野党共通の政策として掲げていきたい」と述べました。

さらに党のあり方について「ひとりのリーダーや実績のみに頼るのではなく、みんなで力を合わせて全国に訴える姿勢が何より重要だ。代表選挙で大きな相手である前代表や元総理大臣と戦うことになる。前向きにこの国の未来を語り、政権交代に向けての訴えとしたい」と述べました。

記者会見前に枝野氏 野田氏にあいさつ

また、泉代表は立候補表明の記者会見を前に、すでに表明している枝野前代表と野田元総理大臣の事務所をそれぞれ訪れ、あいさつしました。

泉氏は、枝野氏に対し「仲間たちが推薦人の確保に努力してくれた。よい代表選挙にしたい」と呼びかけました。これに対し枝野氏は「3年間頑張ってきていただいた。本番は衆議院の解散・総選挙だ」と応じました。

また、野田氏からは「いい論戦ができればと思う」と声をかけられました。

枝野前代表「党全体への信頼や期待高められるよう頑張る」

枝野前代表は記者団に対し、泉代表が立候補することについて「3年間、党を引っ張ってもらった泉氏も立候補し、国民の前で議論をすることで党全体に対する信頼や期待を高められるよう頑張っていきたい」と述べました。

その上で「同じ党の綱領のもとに集まっている仲間なので大きな方向性は共有している。それを国民に理解してもらい、政権の選択肢や新しい国民政党として選んでもらえるようになる代表選挙にしたい」と述べました。

野田元首相「3人以上いるほうが活気ある討論できる」

野田元総理大臣は、6日朝、千葉県習志野市内の駅で利用者への声かけをしました。

このあと記者団に対し「あすから代表選挙が始まり、しばらくは地元活動ができないので『あすから頑張ろう』という思いをこめて活動した」と述べました。

その上で、泉代表が立候補を表明することについて「3人以上いるほうが、活気のある討論ができ、党にとっても良いことだ。精神衛生上も一騎打ちより、ありがたい。泉氏は現職の代表として特に直近の党内の動きを踏まえた発言ができるだろうから、そういう人と議論できるのはいいことだ」と述べました。

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