岸田総理大臣の後任を選ぶ自民党総裁選挙は、上川外務大臣が11日午後、記者会見を開いて決意を表明するほか、掲げる政策などを発表することにしています。

上川外務大臣は10日、必要な推薦人20人の確保にメドが立ったとして、立候補することを表明し「全国に『日本初の女性総理大臣を』という声が沸き起こるよう精いっぱい活動を展開していく」と決意を述べています。

会見前に岸田首相に立候補を報告

上川氏は午前10時半ごろからおよそ10分間、総理大臣官邸で岸田総理大臣と会談し、自民党総裁選挙に立候補することを報告しました。

会談後、上川氏は記者団に対し「岸田総理大臣からは『頑張ってほしい』と大変大きな励ましの言葉をいただいた」と述べました。

その上で「白いキャンバスに皆さんの希望や思いを描き、新しい景色として一緒につくっていきたいという思いを込めて、このあとの記者会見に臨みたい」と述べました。

“声なき声を政策につなげていく”

けさ9時ごろには都内で記者団に対し「非常に引き締まった気持ちだ。声なき声をしっかりと聞いて政策につなげていくという、これまでの姿勢や取り組みをチームの皆さんとともに訴えていく」と述べました。

また「日本は国際社会の中で存在感のある、信頼される国だ。国民に理解され、信頼される外交を打ち出してきたことを、今回の戦いにもつなげていきたい」と述べました。

上川氏のこれまで

上川氏は衆議院静岡1区選出の当選7回で、71歳。

民間のシンクタンクの研究員などを経て平成12年の衆議院選挙で初当選しました。

法務大臣や少子化担当大臣のほか党の女性活躍推進本部長などを歴任し、去年9月からは外務大臣を務めています。

総裁選挙は12日の告示後の論戦を見据え立候補を予定する議員が相次いで政策を発表するなど支持拡大に向けた動きが激しくなっています。

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