自民党の麻生副総裁は日本時間の24日、訪問先のニューヨークで、トランプ前大統領と会談して日米関係や国際情勢などについて意見を交わしました。
麻生氏としては、秋の大統領選挙でトランプ氏が勝利した場合に備え、党の立場からも関係を築いておくねらいがあるとみられます。
林官房長官は「一議員として行われたものと承知しており、政府として関与していない」と述べ、バイデン政権への配慮ともとれる姿勢を示しました。
政府内では「現職の対立候補に政府が表立って接触するのは難しく、有力議員を通じたパイプづくりは有益だ」との受け止めが出ています。
一方、各国では、政府関係者みずからが、トランプ氏の返り咲きをにらんで接触する動きが活発化していて、今月もイギリスのキャメロン外相や、ポーランドのドゥダ大統領が相次いで会談しました。
日本政府としても大統領選挙の結果によって日米同盟が揺るがないよう、バイデン政権との良好な関係を維持するとともに、トランプ氏の側近など関係者とも水面下を含め関係構築を図っていく方針です。
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